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ミチルのブログ

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件名: 演歌の女王。
日時: 2022/02/28-21:03

1月から始まったドラマ「となりのチカラ」を時々見ております。そんなに面白い訳でもありませんが、松嶋菜々子のくるくるパーマのTHEオバサン役が気になって何話か見てみました。
ちなみに、このドラマの演出および脚本は遊川和彦です。
遊川和彦といえば、「女王の教室」とか「家政婦のミタ」の脚本家として有名だと思いますが、私はどちらも見ていません。
でも、遊川作品で私がとても好きな作品がひとつあります。それが、今日の掲題になっている「演歌の女王」です。
「演歌の女王」は2005年のドラマ「女王の教室」の大ヒットを受けて、天海祐希を再登板させた2007年のドラマです。
あらすじをざっと説明すると、天海祐希は売れない演歌歌手。39歳だが独身で、昔から腐れ縁のヒトシ(原田泰造)のことが今でも好き。ヒトシのせいで毎回トラブルに巻きこまれるが、不死身の体のおかげでいつも一命を取り留めるというストーリー。(←どんなや)
これだけを読むと、(どこが面白いんだ?)と思われるかもしれませんが、なんか良いんだよなぁ〜。いつもすごく激しい展開なのに、その一方登場人物がどの人も皆すごくほのぼのとしていて、優しくて。ぬっくん(温水洋一)なんかもいい味出してたんです。
毎回水戸黄門のようにお約束な展開をして終わるんですが、一番好きだったのは、エンディングで平井堅の「君のすきなとこ」を出演者が一人ずつ口パクで歌うシーン。途中で平井堅御大自らが、ピアノを弾きながら歌うシーンもさりげに差し込まれているのも嬉しい。
ただ、残念ながらこのドラマはすごい低視聴率だったんです。これ私あるあるで、私が友達とかに「これちょーいいから是非見てっ」と力説するドラマは大抵こけます。なぜだ。。。。。
ちなみに、遊川和彦と天海祐希は2015年に「偽装の夫婦」というドラマで再びタッグを組んでいて、これもすごく面白かったです。視聴率は結構良かったかな。(ホッと安心)


件名: うわさの男。
日時: 2022/02/16-10:23

「うわさの男(Everybody's talkin')」は1966年にフレッド・ニールによってリリースされた楽曲ですが、この曲を決定的に有名にしたのは、2年後にカバーされたハリー・二ルソン版の方です。
何故有名になったかと言えば、ハリー・二ルソンの「うわさの男」は1969年のダスティン・ホフマン主演の映画「真夜中のカーボーイ」の中の挿入曲に使われたからです。
この映画はアメリカン・ニューシネマの代表作としても知られており、第二次大戦後、挫折知らずだったアメリカが、ベトナム戦争を通じて少しずつ精神的に歪んでいく姿が映画の中にも描かれるようになっていきました。
「真夜中のカーボーイ」でダスティン・ホフマンの相方を務めたのは、ジョン・ヴォイトで、彼はアンジェリーナ・ジョリーの父親としても有名です。
ひたすら現実的で、終盤に向かって破滅的になっていくこの映画の中で、「うわさの男」の楽曲だけは明るくポップな感じなので、それが一層映画の悲惨な展開を際立たせます。

実はこの「うわさの男」はその後多くのアーティストによってカバーされた玄人受けする楽曲でして、何隠そう、ビル・ウィザースも、1971年の "Just as I am" というアルバムの中でカバーしております。
ハリー・二ルソンの都会的なバージョンと比べると、ビル・ウィザースのはかなり土臭いバージョンになってますが、これはこれで私的にはかなり好ましい仕上がりになっております。
よろしければどうぞ。→https://www.youtube.com/watch?v=OTtRau72QPE


件名: Just the Two of Us
日時: 2022/01/10-09:50

お正月休みの間に、色々YouTubeで動画を漁っていたら、ビル・ウィザースが1982年に "Just the Two of Us" でグラミー賞を受賞した際の貴重な映像を見つけました。
その動画→https://www.youtube.com/watch?v=m0MzYc1IZow

"Just the Two of Us" はラルフ・マクドナルド、ウィリアム・ソルターそしてビル・ウィザース3人による作詞・作曲の楽曲ですが、ラルフ・マクドナルドが受賞の際のスピーチでどのような経緯で3人による楽曲になったかを説明しています。

"When Grover Washington Jr. decided to record it,
he suggested that Bill Withers sing a song and
Bill came in and sang as he always sang but
he changed some of the words of ours.
And actually "Just the Two of Us" became "the Three of Us"
and this is the result."

このスピーチによると、ラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルターが作った曲をビル・ウィザースが歌うことになったが、歌う際になって、ビルが勝手に歌詞の一部を変えたので、結局3人による共作という扱いになり、結果3人が一緒にグラミーを受賞することになったようです。

それにしても、この動画を見て一番驚いたのは、ビル・ウィザースの生歌が、レコードの音源と同じ、いや、もしくはそれ以上にうまく歌い上げているという点です。
さすがは我らの Sir Bill Withers!


件名: Jack of All Trades
日時: 2021/12/30-17:47

vulfpeckのニューアルバム "Wong's CAFE" の中の "you got to be you" という曲が12月22日にYouTubeで公開されたのですが、その曲の中のピアノパートだけをキーボードのジャック・ストラットン本人が教えてくれるという動画が昨日公開されていて、いたく感激しました。

その動画→https://www.youtube.com/watch?v=bZcv1F5arCc

ジャック・ストラットンはvulfpeckの中でも中心的な存在で、ピアノは元より、曲によってはギターおよびドラムパートもこなします。
そんなジャックを称して、コメント欄には、
"Jack is indeed a jack of all trades." (このジャックはなるほど何でも屋だな)
という書き込みがありました。
これは元々 "Jack of all trades but master of none" 「ジャックは器用に何でもできるが、何一つマスターできない」ということわざをもじっているんだと思うんですが、このコメントに関しては、ジャック・ストラットンのことをディスっているのではなくて、その反対で、ジャックが音楽に関して何でも造詣が深いことに感嘆しているのかなと思います。
ちなみに、vulfpeck は結構日本びいきで、本国ではCDでのリリースはしていないんですが、日本では何作かCDでのリリースを行ってくれてます。
新作の "Wong's CAFE" も 是非CD化して欲しいなぁ〜と、日本より愛をこめて念じてます。

今年一年は音楽に助けられた一年でした。
色々あったけど、たくさんの音楽を聞いて、ワクワクしたり、グルーヴを感じたり、さらに英語の勉強になったり、本当に音楽はいいなぁと今さらながら深く実感できました。
そんな一年の締めくくりとして、明日は何年も見てなかった紅白歌合戦を見ようかと思ってます。というのも、藤井風と宮本浩次が出場してくれるのですよ。楽しみだー。

それでは、皆さんもよい年の瀬をお迎えください!

Have Happy Holidays, everyone!!
We have gone through this year at last so why not welcome the new year coming cheerfully.
Let's see each other again! Take care.


件名: How It Should Be
日時: 2021/11/26-16:43

私はちっとも酒が飲めないので、蒸留酒と醸造酒の違いさえ分からない輩なのですが、最近アメリカのケンタッキー州で作られているバーボンウイスキーメーカーの「ワイルドターキー」社のCMを見て、シビれました。
まず、CMに出演しているマシュー・マコノヒーが渋カッコ良すぎる!!

"First of all, all bourbon is whisky but not all whisky is bourbon.
Not all bourbon is Wild Turkey, although if you ask us, it probably should be.
Wild Turkey's been distilled in a barrel up inside of American oak with the No.4 alligator char.
Now that is the darkest char, the boldest flavor."

ちなみに、"distill" は「蒸留する」という意味になります。
このCMの中では、バーボンを蒸留する際の特殊用語がたくさん使われているので、良く意味が分からないところが多いのですが、とにかくそれは脇に置いといて、ただただマシュー・マコノヒーの「渋オジ」ぶりが際立っていて、それを皆さんにお伝えしたかったのですョ!
今年5月に映画館で見た「ジェントルメン」という映画でも、「むむ、マシュー・マコノヒーなんかいいかも・・・」と気づき始めていたのですが、このCMを見て、確信に変わりました。
「ビンゴ!マシュー・マコノヒー・・・・・渋いいっっっ」
是非ワイルドターキーのCMを見てみてください。
同じ思いを共有できる方が一人でもいれば幸いです。
バーボン・・・・・いつか飲んでみよう。。。。。。。。

ワイルドターキーCM→https://www.youtube.com/watch?v=w28qK4XdMgY


件名: Can't Pretend
日時: 2021/11/08-18:38

今日は私の大好きな英のアーティスト "Tom Odell"(トム・オデール)について書きたいと思います。
初めて彼の曲を知ったのは、米ドラマ「ブラックリスト」の中で "Can't Pretend" という曲が挿入歌として使われていたからです。
一聴してすごい衝撃を受け、ネットですぐに検索しました。
美しい旋律をもつメランコリーなバラード曲でありながら、曲の中盤ではゴスペル・ブルース的なアレンジが加えられた曲調になり、非常に情緒的な曲でありながら、同時に深いグルーヴも感じられる曲になってます。
歌詞も凝っていて、ラップ曲のように韻を踏んだ単語が繰り返されます。( mend, pretend, cleansed, bent, contend, depend, など )
そして何度も繰り返されるのが、

I guess that's love
I can't pretend
I can't pretend

の歌詞です。この部分はトム・オデールの深い味わいのある美しい声でささやくように歌われるので、直球すぎて思いっきり胸に刺さってきます。
私のイチオシですので、一度是非聞いてみて下さい。
Tom Odell "Can't Pretend" →https://www.youtube.com/watch?v=B4-OxOmsqR0


件名: ossanへの応援歌。岡崎体育の『おっさん』。
日時: 2021/10/14-09:53

3年前におっさん同士の恋愛を描いた「おっさんずラブ」が大ヒットしたのは記憶に新しいですが、今回は岡崎体育が歌でやってくれました。タイトルもド直球の『おっさん』です。
MVに出てくるのは、オール「おっさん」。おっさんがぎこちなく踊りまくり、慣れないファンシーな笑顔を連打する「おっさん祭」です。
少し歌詞を抜粋すると、

おっさん おっさん
僕はもうおっさんになった
だからこそ更新 更新
素敵に歳をとりたい

おっさん おっさん
明日はもっとおっさん
今を未来を学べる人になりたい

おっさんって、全てをひとくくりにはできないよなぁ〜と、MVに出てくる色んな種類のおっさんを見て、しみじみ思いました。
岡崎体育を知ったのは、2年前の『なにをやってもあかんわ』を聞いてからですが、コミックソングばっかり歌っているのかと思えば、『式』のような透明感のある美しい旋律の歌も作ったりしていて、変幻自在な顔を持つ多彩なアーティストなのです。

今回の『おっさん』には正直度肝を抜かれましたが、おばさんへの応援歌として、合わせて『おばさん』という曲も作って欲しいなと40代の私は思う次第なのです。

『おっさん』→https://www.youtube.com/watch?v=tviCu14gwAo


件名: Nomadland
日時: 2021/04/12-15:06

映画「ノマドランド」はとても心を打つ映画でした。
主人公ファーンはキャンピングカーでアメリカ各地を転々としながら、一人生活する女性。きついアマゾンでの日雇いの梱包の仕事などをしながら、どうにか食べていってます。
ファーンの家族は、亡くなった夫以外には結婚している姉がいますが、彼女は誰にも頼ろうとはしません。歳を重ねるごとに人生の展望は厳しくなっていきますが、彼女の生き方は希望に満ちています。彼女の姉はこう言います。

You know, when you were growing up, you were eccentric to other people.
You maybe seemed weird, but it was just because you were braver and more honest than everybody else.

(あなたは思春期の時、他の人から見ると、風変わりな娘だった。
だけどそれは、あなたが誰よりも勇気があって、正直だったからだと思うの。)

大人になったファーンは今でも勇気があり、自分の生き方に正直です。だから孤独でも自分の人生を貫こうとしているのです。
ファーンは化粧も一切せず、口元や目元には深い皺が刻まれています。でも、私は彼女の顔がとても美しいと思いました。世界に対して一切嘘のないすがすがしい美がそこにはありました。
私は、あのような女性になりたいと深く思いました。
是非、一人でも多くの皆さんに見ていただきたい映画です。


件名: Alone again
日時: 2021/03/05-18:38

藤井風さんの「旅路」という曲のピアノの弾き語りの動画を見ていたら、曲のイントロとアウトロの部分が以前聞いたことのある曲とよくシンクロしているなと感じました。
どの曲だったかな〜と考えていると、ギルバート・オサリバンがやはりピアノで弾き語りした "Alone Again" のイントロでした。
"Alone Again" の曲調はとても明るくて、爽やかなメロディなんですが、歌詞の内容は言いようがないほどヘビーです。
In a little while from now
If I'm not feeling any less sour
I promise myself to treat myself
And visit a nearby tower
And climbing to the top
Will throw myself off
もうしばらくしてもこの苦い気持ちが収まらなければ
何か美味しいものを食べてから、近くの建物へ行き
屋上に上って、身を投げるつもりだ

初めて歌詞の内容を知ったときは驚きました。
英語で誰かがこの曲を "depression song" と言っていて、いわゆる日本語だと「鬱曲」ということですよね。

ところで、なぜこの曲の主人公が「独りぼっち」になってしまったかと言うと、
And at sixty-five years old
My mother, God rest her soul
Couldn't understand why the only man
She had ever loved had been taken
Leaving her to start
With a heart so badly broken
Despite encouragement from me
No words were ever spoken
And when she passed away
I cried and cried all day
Alone again, naturally
65歳の時、神は母を天に召した
彼女が人生で唯一愛した男性(主人公の父のこと)を何故神は連れて行ってしまったのか
母はその後深く傷ついたままだった
僕がいくら元気づけても、母は二度と喋ることはなかった
彼女が亡くなったとき、僕は一日中泣きに泣いた
再び独りぼっち、当然のように

この曲は人間の普遍的なテーマである身内の「死」について歌った傑作だと思います。
ただ、ギルバート・オサリバンの爽やかに歌う姿と歌詞のギャップがすごいのが印象的です。
良かったらYouTube でご覧ください。→https://www.youtube.com/watch?v=D_P-v1BVQn8


件名: 追悼、カール・ライナー。
日時: 2021/02/19-13:49

私の大好きな映画監督、カール・ライナーが昨年6月に亡くなっていたことを遅まきながら最近知りました。1922年生まれだったので、98歳で亡くなったそうです。
カール・ライナーと聞けば、多くの人は名監督ロブ・ライナー(「恋人たちの予感」「スタンド・バイ・ミー」の監督)の父親という印象を持っていると思いますが、私はやはり、卓越したコメディセンスが群を抜いていた名監督だと思います。
スティーブ・マーティンとは何度もタッグを組んでいて、「二つの頭脳を持つ男」「天国から落ちた男」「四つ数えろ」「オール・オブ・ミー」の四本を取っています。
どの映画も奇想天外な設定から始まっていて、例えば「天国から落ちた男」は黒人一家に幼児期に拾われた白人男(自分のことを黒人だと思いこんでいる)が主人公だったり、「オール・オブ・ミー」では、主人公演じるスティーブ・マーティンの中に、女の魂が入り込んでしまうなど、トンデモな設定ならこの人の右に出る人はいないですね。
で、もちろん100%ふざけていて、終始笑える明るい映画なのにも関わらず、何故か涙が出てくるんですよね、この人の映画って。私は「オール・オブ・ミー」を見ると、必ず最後は号泣してました。この映画を見たことがある人にみんな同じようになるのか聞いてみたいもんです。

実はこの人、元々は俳優だったそうで、「天国から落ちた男」の中でも、スティーブ・マーティンが売った眼鏡のせいで斜視になったといって、スティーブ・マーティンを訴える原告の男性を演じてました。80歳を過ぎてからも俳優活動は活発で、「オーシャンズ11」の中では、天才詐欺師役を演じていたそうです。

いつも笑いをくれた、素晴らしい名監督に深い感謝を捧げます。R.I.P.


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