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ミチルのブログ

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件名: パターソン。( Paterson )
日時: 2017/10/30-10:09

久しぶりにジム・ジャームッシュ監督の新作を映画館で観てきました。
内容は一人の男性の日々の生活を淡々と描く作品で、特にドラマチックな展開とかはないけれど、ジム・ジャームッシュ節を存分に味わえる作品となっています。

パターソンは、ニュージャージー州のパターソンという都市でバス運転手をしている男性。
妻とブルドッグと一緒に小さな家で暮らしています。
この映画はそのパターソンの一週間の暮らしを丁寧に描写していきます。

パターソンは日々の生活に不満はないけれど、毎日コツコツと「秘密のノート」に自作の詩を書きためています。
市内にある滝が見える公園で、仕事の休憩の間に詩作にふけるのです。
でもある日、愛犬にその「秘密のノート」をビリビリに破られてしまいます。
失われた詩はもう戻ってこない・・・・・落ち込むパターソンは、滝の見える公園でベンチに座って呆然とするのです。

と、そこでおもむろにパターソンの方に向かってやって来るのは、なんと我らが永瀬正敏ではありませんかっっっ!
永瀬正敏の役割は、パターソンに中に何も書かれていない新しいノートをあげるというものだったようで、彼はパターソンにこう言います。

"Sometimes an empty page presents more possibilities."

「時に、何も書かれていないページの方がより多くの可能性を持っている」

パターソンがそのノートをもらってどう感じたかは分かりませんが、その後まもなく、映画は静かにエンディング。

う〜む。良かったような、そんなに悪くなかったような(←同じこと)
でも、犬は間違いなく名演技だったな〜。


件名: Martha My Dear
日時: 2017/10/08-22:51

この間 YouTube で動画のコマーシャルを見ていたら、ある曲をハッと思い出しました。
そのCMはアトリックスハンドミルクというハンドクリームのCMなのですが、冒頭の曲の部分を聞いた時、ビートルズの "Martha My Dear" という曲を思い出しました。
この "Martha My Dear" はビートルズの10枚目のアルバム "The Beatles(通称:ホワイトアルバム)" に収められている曲で、ポール・マッカートニーによる作詞作曲です。
ポール作曲によるほかの楽曲、"Penny lane","When I'm sixty-four", "Maxwell's silver hammer" などのように、アップテンポでノリの良い一曲です。
歌の内容は当時ポールが飼っていた犬の話なんだそうですが、聞きようによっては、犬というよりも、自分の恋人に向けた歌と言っても良さそうです。

この "Martha My Dear" もそうですが、この曲が収められているホワイトアルバムは捨て曲が一曲もないのがすごいところです。
というのも、このアルバムを作った時、メンバーは互いに仲が悪くなっていたので、あまり共同で曲を作っていなかったそうで、それが逆に功を奏して、アルバムの収録曲はそれぞれのメンバーがそれぞれに作った個性に満ちた曲であふれています。
私がなかでも好きなのは、ジョン・レノン作詞作曲の "Sexy Sadie" という曲です。
この曲は一般にはあまり知られていませんが、私にとっては神曲です。ビートルズの曲の中でも、一番好きな曲です。


件名: アップルパイ。
日時: 2017/10/07-09:38

秋ですね〜。
秋はりんごの美味しい季節なので、色んなお店でアップルパイを出してますね。
3年ぐらい前に、スターバックスのアップルパイに感動して、このブログに書いたことを思い出します。

この間 Granny Smith(グラニースミス)というアップルパイ専門店でアップルパイを食べてきました。
ここのお店のアップルパイの特徴は、パイの生地がとても薄いことですね。
フィリングのりんごも甘すぎないけど、しっかり煮てあってくったりと柔らかかったです。
スターバックスのアップルパイに比べると、全体が柔らかめですが、トッピングのアイスクリームや生クリームがエッセンスになっており、色んな味が楽しめました。

しかし、周りの若い女性のお客さんがみんな例外なく、アップルパイがテーブルに置かれても、すぐに食べずにスマホでバシャバシャ撮りまくるのを見て、「すごいな。。。」と少し引いてしまいました。
YOU、早く食べちゃいなよ。


件名: さぼうる。
日時: 2017/08/27-11:02

この間、初めて神保町の老舗喫茶店「さぼうる」に行ってきました。
最初、軽食(ハンバーグやナポリタンなど)を出す方の「さぼうる2」とどっちに入るか迷いましたが、結局コーヒーを飲もうと「さぼうる」の方に入りました。
入ってすぐに気づいたのは、店内に充満する煙草のにおいですね。。。。
「さぼうる」もご多分に漏れず、全席喫煙可でした。
う〜む。。。。
やってきたコーヒーはなんだかすごく苦かったです。
ていうか最近はコーヒー飲むとすぐにお腹がゆるくなるので、あんま飲んでないんですよね(←っておいっ)
店内に流れてたBGMは今何かとお騒がせな斉藤由貴だったしな〜。
なんか、私は昭和な喫茶店はあんま向いてないかもと思ってしまった。
やっぱ近くのスタバでいいのかもっ。


件名: なんちゃって家族。
日時: 2017/08/13-22:51

本日は、2013年の米映画「なんちゃって家族」を紹介します。
題名の通り、その場しのぎで家族の振りをした4人の男女が、メキシコの麻薬王から盗んだ麻薬を、国境を越えてアメリカまでキャンピングカーで運ぶというドタバタのコメディです。
この映画に出ている人で知っているのは、ジェニファー・アニストンだけでしたが、調べてみると、主役を演じたジェイソン・サダイキスはサタデーナイトライブのMCも務めている有名なコメディアンのようですね。

言ってしまうと、ゲラゲラ笑えるようなシーンはそんなに無かったのですが、結構台本はしっかりしていて、ニセ家族が道中で出会う、やはりキャンピングカーで旅する別の一家がいるのですが、この家族とのからみが一番面白かったです。
この二家族が "Pictionary" をするシーンがあるのですが、このシーンでのジェニファー・アニストンが素晴らしいコメディエンヌぶりを発揮していて、必見です。
"Pictionary" と言えば、「恋人たちの予感」という映画の中でも、大人たちが二グループに分かれて、対抗戦を行うというシーンがありましたが、自分もいつか "Pictionary" に参加して、額に青筋を立てながら、答えを大声で連呼してみたいものです。

この映画のラストは、納得のいく終わりで、安心して最後まで見られる良質なコメディでした。
下ネタも多いのですが、あまり下品な感じはしないので、家族で安心して見られると思います。
お盆休みにでも、ご家族みなさんでご覧ください!


件名: It can't be hot.
日時: 2017/07/28-17:09

今日のタイトルは1972年の米映画 "The Hot Rock" の中のセリフです。
この映画はニューヨークのブルックリン博物館に展示されている超高価なエメラルドを盗み出すプロの泥棒の話です。
タイトルの "The Hot Rock(熱い石)" は勿論このエメラルドのことを言っているのですが、この "The Hot Rock" にはもう一つ別の意味があるのです。

映画の中盤で、主人公ドートマンダーの右腕である鍵師のケルプが、エメラルドの略奪を指示したアイコー少佐に対して、盗みの際に必要になるので、トラックを一台用意してほしいとお願いします。
その時、ケルプは一つ条件をつけるのですが、その時のセリフが

"It can't be hot."

というものです。
意味は、「(そのトラックは)盗んだものでは困る」という意味になります。"hot" には「盗んだ」という意味があるからです。
つまり、タイトルの "The Hot Rock" は「盗まれた石」という意味にもとれるのです。

この「ホットロック」は実は原作ありきの映画でして、この原作本も映画同様とても面白いです。
「ホットロック」の主人公の "ドートマンダー" シリーズは何冊かありまして、全てアメリカのミステリ作家、ドナルド・E・ウエストレイクの作品です。
ご興味がありましたら、長い夏休みの間ぜひお手に取ってみてください。


件名: Back to the Future
日時: 2017/07/17-09:14

この映画は何年経っても古びない永遠のスタンダードだな〜と最近改めてつくづく思います。
英会話レッスンの中で、「あなたは●●という映画を見たことがありますか」というテーマを扱っているレッスンがあります。(現在完了形の経験を習います)
そのレッスンの中で、自分の好きな映画の中の印象的なセリフについてクラスで話し合う場面があります。
私は毎回「バックトゥザフューチャー」のセリフを出してます。

"If you put your mind to it, you could accomplish anything."

(本気になってひたむきに頑張れば、なんだってできる)

このセリフを信じられるほど、世の中は単純ではありませんが、それでもこのセリフが持つ輝きは普遍的なものなんじゃないかと思ってます。
実はこのセリフは主人公マーティのセリフではなく、マーティの相棒ドクの口癖ということになってます。

マーティが降り立った30年後の未来、2015年をあっという間に2年も過ぎてしまいましたが、この映画に関しては、いつまでも「今」の映画という気がします。
くれぐれも、80年代ブームのハリウッドで、リメイクもしくはリブートされないことを願いたいものです。

それにしても、ビフが本当にアメリカ大統領にまで上り詰めるとは、誰一人想像だにしなかっただろうな・・・・


件名: There's nothing here.
日時: 2017/07/09-19:57

今日の表題は英語のサイトなどで、もうすでに無効になっているアドレスにアクセスしようとした場合に画面に表示される英語です。
この英語には続きがあって、

Whatever you were looking for doesn't currently exist at this address.
Unless you were looking for this error page,
in which case: Congrats! You totally found it.

(お探しのものは現在このアドレスには存在しません、
このエラーページがあなたのお探しのものではない限り。
もしその場合(探してるものがエラーページの場合)は
おめでとう!これこそがそのページです)

と、なんとも皮肉いっぱいの注意書きですね。
最初読んだとき、"in which case" が先行してる文は、
"Unless you were looking for this error page," なのかなと思いましたが、
よく読むと先行文は "you were looking for this error page," であることが分かります。

それにしても、"Congrats! You totally found it." まで書かなくってもいいのにな、と思いましたが。


件名: 天国から落ちた男( The Jerk )
日時: 2017/06/26-09:58

『天国から落ちた男』はスティーブ・マーティン主演の1979年の米映画です。
どういう映画かと言うと、スティーブ・マーティンは幼いころ捨てられていたのを、黒人一家に拾われ、自分のことはいまだに黒人だと思っている白人男性という設定。
でも典型的な黒人音楽であるブルースに対して、他の黒人家族のようにリズムを合わせることがいつもできない。
ある晩、ラジオから流れてきたマントヴァーニ(イギリス人指揮者であり、白人)の音楽には簡単にリズムを合わせることができる自分を見出し、本当の自分を見つけるために都会に出てゆく・・・・という話です。
とはいえ、この映画も全編ナンセンスギャグ満載という私好みのコッテコテなコメディなのですが。

スティーブ・マーティン演じるネーヴィンの家族は全員黒人であり、家の前のポーチでブルースに合わせノリノリでみんなで踊るのがおきまりです。
その時に流れるのが、"Pick a Bale of Cotton"(綿花を一梱分摘みなさい)という黒人の労働歌なのです。
この曲は元々作詞作曲者不詳のフォークソングだったのですが、1941年頃にレッド・ベリーという黒人歌手がテンポアップしたバージョンをレコーディングして、人気になったということです。

さて、もう一度映画の話に戻ると、自分探しの旅に出たネーヴィンは結局最後は文無しになり、ホームレスになっていたところを、彼を探しに来た黒人家族に見つけてもらい、故郷に戻ることに。
そして、ラストシーン、皆で "Pick a Bale of Cotton" を踊る中、ネーヴィンは完璧なリズムで歌い、踊るのです。
単なるギャグ映画と切り捨てるには惜しい作品で、機知と示唆に富んだ映画なのです。


件名: 恋愛ルーキーズ。
日時: 2017/06/15-07:23

本日の表題『恋愛ルーキーズ(原題: school for scoundrels)』は2006年に公開された米映画です。
この映画は日本劇場未公開で、いわゆるDVDスルーものですが、私は東京MXで見ることができました。
ストーリーは単純で、恋愛に奥手な自信のない男性たちが、ある謎めいたドクターPと名乗る男による恋愛講義を受けるうちに、だんだん変わってゆき.....といった話です。
恋愛に自信のない主人公に扮するのが、ジョン・ヘダー(『バス男』の主人公を演じた俳優)、ドクターPはビリー・ボブ・ソーントン(アンジェリーナ・ジョリーの元ダンナ)であります。
はっきり言って、登場人物は華のない人がほとんどで、日本でDVDスルーされたのもよく分かる作品です......がっ、がっですよ。
この映画の脚本はとても練られてて、落とし処が二転三転するので、最後まで引き込まれてしまうのです。
映画は結局のところは出演者でもなく、CGでもなく、監督でもなく、最後効いてくるのはやっぱり脚本なんだと心底思わせる映画です。

かなりハードルを上げてしまいましたが、最近見た映画の中では出色の出来だったもので、熱く語ってしまいました。
セリフの中で気になった英語としては、

"Those who can, do, and those who can't, teach."

でしょうか。
教えることを生業とする身には、ちと耳が痛いセリフでした。

ちなみに、最後の方でベン・スティラーがちょびっと出演しているので、一応「華のある」俳優も出てるといえば出てるかも......


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